恋上り<コイノボリ>


「だって、私、恋愛感情とかないもん。全く。」


これは、本当の事だ。

「昔はしてたんじゃないの?」


「んん〜。わかんないし、知らない。私、記憶ないから。昔の。」

「そうだよね…。泣いていたお母さんの事も忘れてしまったんだもんね…。」


苺が切なそうな顔をする。


「私は、平気だよ!内親の事は全部じゃないけど…思い出したもん!!」



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