Black★Joker【完結】
「ただいま!!」
龍馬を見送って玄関のドアを開けると、あたしは階段を駆け上がって自分の部屋に飛び込んだ。
ベッドの上にうつ伏せになって大きな枕をギュッと抱きしめる。
「……信じらんないよぉ……」
龍馬と付き合えることになるなんて思ってもみなかった。
たまたま道でバッタリ会って、キスをして……
告白されて……って、もうダメ!!
これ以上考えると、頭の中が爆発しちゃいそう。
「……あぁ~もう……!!」
嬉しさが込み上げて来て、ベッドの上で何度も寝がえりを打つ。
唇を触ると、龍馬とのキスが頭の中に蘇る。
激しくて……でも、どこか優しくて。
胸がキュンキュンと高鳴ってどうかしてしまいそう。
「も~……、どうしよう。今日は寝れなそう……」
あたしはこの夜、嬉しさのあまりなかなか眠りにつくことができなかった。