Black★Joker【完結】
「龍馬は誤解したりしないよ?優とあたしが幼馴染だって知ってるもん」
「でも、自分の彼女が他の男と二人きりでいたらいい気持ちしないよ?」
「ねぇ、優……。何か今日変だよ?どうして……――」
もう限界だった。
報われないこの想いが理不尽な怒りに変わる。
これ以上一緒にいたら、自分の気持ちを美空にぶつけてしまいそうで。
僕はギュッと拳を握りしめた。
「もうほっといてくれないかな?教室で話しかけるのもやめてよ」
「……え?」
「美空は僕に友達がいないのを心配してくれてるんだろ?それって余計なお世話なんだよ」
美空は顔を歪めて「ごめん」と小さな声で謝った。