Black★Joker【完結】
「別に……」
「ほら、その目。マジ怖ぇよ」
龍馬の茶化すような口調に内心ムッとする。
こんな時までふざけるなんて……。
僕はギュッと唇を噛んで俯いた。
「俺が美空と付き合い始めたから、怒ってんの?」
「え?」
すると、龍馬は核心をついた質問を僕にぶつけた。
あまりにストレートな質問に思わず面食らう。
「……そんなんじゃないよ」
「じゃあ、何で怒ってんの?理由を言え」
「別に怒ってないってば」
「あー、そうですかー。俺には言えないっての?」
僕が顔を背けると、龍馬はニコッと眩しいほどの笑みを浮かべた後、バンッと右手でテーブルを叩いた。