Black★Joker【完結】
「まったく……自分から電話かけてきたくせに」
でも龍馬の無事を確認できてホッとした。
龍馬にとってトラブルは日常茶飯事なんだろうけど、僕にとっては死活問題だ。
だけど……龍馬といると退屈しない。
龍馬は色々な世界を僕に見せてくれる。
「……ただいま」
だけど、家に帰れば僕の世界は小さくて息苦しいものになる。
玄関の扉を開けた瞬間、思わずハッと息を飲んだ。
「母さん……どうしたの?」
母さんは玄関先で腕を組んで僕を待ちかまえていた。