Black★Joker【完結】
第三章
大切な存在 美空サイド
【美空サイド】
いつもより早起きして、優の家の前で待っていると玄関の扉が開いた。
「優、おはよう」
あたしが声をかけると、優は一瞬目を丸くした。
「おはよう……」
無視されなくてよかった。
ホッとしたのも束の間、優の顔に表情が無くなる。
あたしは歩きだそうとした優の前に出て、道を塞いだ。
「あたし……やっぱり優と一緒に学校に行きたい」
昨日はいい合いみたいになったけど、やっぱりあたしにとって優はかけがえのない存在だから。