Black★Joker【完結】
でも川上がメソ男のことをどれだけ知っているか分からない。
四六時中メソ男に目を光らせておくなんて100%無理。
そうだ。ちょうどいい。
今からあいつんちに行って、川上に気をつけろって警告しとくか。
もしもの時に備えて、メソ男に川上のことを説明しておいた方がいい気がする。
当分あいつを学校から家まで単車で送ってやってもいいし。
……ん?何かおかしくねぇか。
何で俺がメソ男の為にそんなことまで。
ケツに乗せんのが野郎とか最悪だ。
それに、メソ男の学校には美空もいるわけで。
「俺、バカだわ」
自分自身に呆れながらメソ男の家の門扉の前に移動する。
横にとりつけられているチャイムを押すと≪ピンポーン≫という音の後すぐに玄関の扉が開いた。