Black★Joker【完結】
「で、おばさんは何で俺のことを嫌うわけ?俺、何か悪いことしました?」
「バイクに乗ったり、優を遅くまで連れ回したり……優だって本当はあなたみたいな不良と一緒にいたいわけじゃないわ」
「おばさん、俺は不良じゃないから」
「……とにかく、もう優には近付かないで!!」
ヒステリックにそう叫ぶと、おばさんは俺に背中を向けて歩きだした。
……なんだこれは。
俺はおばさんにキレられるためじゃなくて、メソ男に会うために来たんだ。
メソ男に会えずに帰るなんて、おばさんにキレられるためにきたようなもんじゃねぇか。
……ありえない。絶対にこのままでは引き下がれない。
「おーい、メソ男!!いるんだろー?出てこいよー!!」
思いっきり息を吸い込んで、二階の電気の点いている部屋に向けて大声で叫ぶ。