Black★Joker【完結】
「早くいけ」
俺が手を離すと、メソ男は背中を丸めて家に入っていった。
「龍馬!優の家の前で何やってたの?!」
メソ男が家に入ると同時に、隣の家から美空が飛び出してきて俺に駆け寄った。
そういえば、美空とメソ男の家は隣同士だったっけ。
すっかり忘れていた。
「別に。ちょっとしたいい合いみたいなもん?」
「いい合い?どうして?」
「あいつ、俺の顔もう見たくないんだってさ」
「優がそんなこと言ったの?」
「言ったね。物凄く小声だったけど」
2階のメソ男の部屋と思われる場所に視線を移しながら答える。