Black★Joker【完結】
美空とは今まで通り一緒に学校に通っている。
美空は龍馬と僕の間に何が起こったのか、全部知っているようだ。
学校でもいつも以上に僕に気を遣って話しかけてくれる。
でもその話題は当たり障りのないものばかり。
龍馬の名前はお互いに絶対に口に出そうとしない。
あたかも暗黙のルールみたいに。
「……そろそろ帰らないとかな」
時計を見ると時計の針は20時を回ろうとしていた。
辺りが暗くなるのにも気付かないほど、僕はぼんやりとしながら歩きまわっていたようだ。