Black★Joker【完結】
「お前マザコンだろ?」
「違う!!」
僕が全力で否定すると龍馬は「図星か」と更に楽しそうに笑った。
「別に僕は母さんのいいなりになってるわけじゃない!僕が龍馬と距離を置いたのだって全部自分の意志だから」
「ふぅん。何でもいいけど貸してたAV、そろそろ返してくんない?」
「……分かった。今度返すよ」
龍馬はどうしてこうもコロコロと話題を変えるんだろう。
いつだって僕は龍馬のペースに引きずり込まれている。
さっきだって……
龍馬に助けられなくたって一人で何とかできたのに。
それなのに龍馬は僕のことをバカにして……。