Black★Joker【完結】
「それに龍馬はすぐに人に手を出すだろ?暴力で全てを解決するなんて最低だよ!!」
龍馬を責めたいんじゃない。
それなのに自分を止められない。
きっと、僕は龍馬が羨ましいんだ。
人に流されたりすることなく我が道を歩く龍馬が。
勝手に、龍馬と弱い自分を比べて落ち込んでいるだけ。
こんなのただの八つ当たりだ。
「……まぁ、確かにそうかもなぁ」
龍馬はおもむろに口を開くと、いつものようにニッと笑った。
「分かったよ。もう誰にも暴力振るわない」
「……へ?」
「その代わり、俺はお前の友達でいる。それでいいか?」
僕に有無を言わさない様子でそう迫る龍馬。