Black★Joker【完結】
「それは……」
「お前の母ちゃんが何て言おうが、俺はお前の友達だから」
「でも龍馬がどこかで誰かと喧嘩しても僕は四六時中見てるわけじゃないし分からないよ。それってフェアじゃないだろ?」
「そんな堅苦しく考えるなって。とにかく俺とお前はもう仲直りしたってこと」
ほら、いつもこうやって龍馬のペースに引きずり込まれてしまうんだ。
「よし。特別に龍馬様が家の近くまで送ってやろう」
龍馬はそう言うと、得意気に鍵をクルクルと器用に回した。