Black★Joker【完結】

「じゃあ、みんなでカラオケでも行こうよ?龍馬のバイト先の」


あたしがそう提案すると、涼子は顔を引きつらせた。


「あんたね、こんなカッコいい男の前で歌なんてうたえるわけないでしょーが!!それにあたしはもう帰るの」


涼子はあたしを横目で睨みつけながら小声で囁く。


「大丈夫だよ。歌えるって」


「あたしはまだあの美貌に目が慣れてないのよ!これ以上一緒にいたら、ほんとうにどうにかなっちゃいそうなの!!分かる?!」


コソコソと喋るあたし達を龍馬は不思議そうな顔で見つめる。


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