Black★Joker【完結】

「……電話……じゃない?」


「別に大した用事じゃないだろ。誰だか知らないけど」


「でも……電話鳴りっぱなしだと集中できなくない?」


龍馬は携帯をチラッと横目で見ると、あたしの頭をポンッと叩いて「ごめんな、すぐ終わらせるから」と渋々携帯を手に取った。



「……んだよ。今取り込み中」


龍馬の声はいつにもまして低い。


声が明らかに不機嫌モード全開だった。



……床に寝ころんだままいるのはちょっと気まずいよね?


あたしは体を起して、龍馬に外されたボタンをそそくさと締めなおす。



「……それで?……あぁ……分かった」


何かあったのかな・


携帯を耳に当てて誰かと喋る龍馬の顔がどんどん険しくなっていく。





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