Black★Joker【完結】
『龍馬はすぐに人に手を出すだろ?暴力で全てを解決するなんて最低だよ!!』
僕の言葉は龍馬にどんな風に伝わったんだろう。
僕がそんなことを言わなければ、龍馬は……。
『分かったよ。もう誰にも暴力振るわない』
だから、やられっぱなしだったの?
龍馬があいつらに一発も手を出さなかった理由……
それは……――
『その代わり、俺はお前の友達でいる。それでいいか?』
龍馬の背中が涙で滲む。
龍馬……ごめん。
僕のせいで……本当にごめん。
龍馬の背中が見えなくなると、僕はヘナヘナとその場に座り込み何度も拳を地面に叩きつけた。