Black★Joker【完結】
「……――美空!!龍馬!!」
すると、背後からバタバタという足音と共に優があたし達の元へ駆け寄ってきた。
「美空、ごめん。ちょっと龍馬を借りてもいいかな?」
「……うん、いいけど……」
「ありがとう」
優はあたしの目の前でパチンと手を合わせると、龍馬の腕を引っ張ってあたしと少しだけ距離を置いた。
二人は真剣な表情で話をしている。
何の話をしてるのか分からないけど、龍馬と優があたしに何かを隠しているのは間違いない。
「……仲間外れにしないでよ……」
あたしはボソッと呟きながらふたりの話が終わるのを待った。