Black★Joker【完結】
「ねぇ、さっき優と何の話してたの?」
優が去ってから、あたしは龍馬にそう尋ねた。
「別に大したことじゃないって」
「その顔の傷と何か関係あるの?」
「そんな話よりも、今から何するか考えようぜ?」
サラッと話題を変えようとするあたりからも、あたしに知られたくない何かを隠している気がして。
「……分かった。もう聞かない」
「そんなイジけるなって」
頬を膨らませるあたしの頭を優しく撫でる龍馬。
でも何故か、龍馬の表情はどこか硬かった。