Black★Joker【完結】
「おじゃまします」
玄関先でそう言ってみたけど、家の中には誰もいないみたい。
どの部屋も電気がつけられておらず、中は真っ暗だった。
「今日、お兄ちゃんはいないの?」
「いないみたいだな。でも、いることの方が少ないから」
「そっか。じゃあ、今日は二人っきりだね」
トントンっと階段を登って行きながら、一瞬ハッとした。
家の中で龍馬と二人っきり……。
部屋の中には龍馬とあたし。
……って、それって……そういうことになるかも?!