Black★Joker【完結】
チクっとした痛みに思わず顔を歪めると、龍馬はニヤッと意味深な笑みを浮かべた。
「俺のものだって証。バイトすんなら俺が毎回証をつけてやるよ」
「って……!!龍馬何したの?!」
体にタオルケットを巻き付けてベッドから下り、部屋の姿見で自分の首筋を確認する。
ちょっ……これって……もしかして……
「……――キスマーク?!」
大声で叫ぶと、龍馬は満足そうに頷いた。
「で、バイトはどうすんの?すんの?しないの?」
さっきまではあたしが優勢だったはずなのに、いつの間にか立場は逆転してて。
やっぱり龍馬には勝てそうにない。
「……しません」
あたしがそう答えると、龍馬は勝ち誇ったような笑みを浮かべた。