Black★Joker【完結】
最後の戦い 優サイド
【優サイド】
「ただいま」
「……おかえりなさい」
玄関先まで出迎えに来た母さんの表情はどこか冴えない。
不安と苛立ちが混ざり合ったような表情をしている。
それはきっと、この間僕が顔を腫らして帰ってきたからだろう。
『……優!!その顔どうしたの?!誰にやられたの?!』
母さんは僕の顔を見るなり顔を歪ませて叫んだ。
でも、僕は何も言わなかった。
母さんは警察に行くと言って聞かなかったけど、僕が無視を決め込んだ。
そのことが母さんには不満のようだ。