Black★Joker【完結】
薄暗い公園の中に足を踏み入れると、すぐに川上達の姿が視界に飛び込んできた。
川上の他に男が3人。
一度深呼吸をして僕は川上達の元に歩み寄った。
「本当に一人できたのか?案外根性はあるんだな?」
川上は口の端をクイッと意地悪く持ち上げて笑う。
思わず顔を歪めると、川上はカッと目を見開いて僕の頬を殴り付けた。
あまりに突然のことで、受け身が取れず僕は地面に倒れ込んだ。
「神谷はずいぶんお前を可愛がってるみたいだな?だから、考えたんだよ。お前をボコボコにしてやろうってな」
「……どういう意味だ?」
「神谷をボコるだけじゃ足りねぇんだよ。それに、神谷も自分がやられるよりお前がやられたほうがしんどそうだったからな」
川上はニヤッと笑うと、他の3人に手で合図を送った。