Black★Joker【完結】
それから、僕は一方的に川上達に殴られた。
みぞおちに蹴りが入って、体をくの字に折り曲げる。
頭を守ろうと両手で庇うと、今度は顔面に強烈な蹴りが入る。
背中を踏みつぶされて息が出来ない。
体中がズキズキと痛んで、意識がもうろうとしてくる。
「なぁ、神谷に電話してもいいんだぞ?助けてくれってな。そうすれば解放してやるよ」
川上はニヤつきながら僕にそう迫る。
「もう痛い思いはしたくないだろ?」
「……」
「お前には何の落ち度もないのに、あいつと絡んだばかりにこんな目にあうなんてな。恨むならあいつを恨めよ?」
その言葉にはらわたが煮えくりかえる思いだった。