Black★Joker【完結】
決断の時 龍馬サイド
【龍馬サイド】
「送ってくれてありがとう!!」
「体、もう大丈夫か?」
「……うん。少しだけ違和感があるけど、もう大丈夫だよ!」
「そっか。じゃあ、またな」
「うん、バイバイ!!」
美空はブンブンと手を振ると、家の中に入って行った。
「眠ぃー、帰って寝るか……」
首を回しながらヘルメットを手にした時、メソ男の家の前をふらつく女に気がついた。
「……メソ男のかあちゃんじゃん」
おばさんは、辺りをキョロキョロと見渡して明らかに挙動不審だ。
何故か妙な胸騒ぎを覚えた俺は、おばさんに近付いていって声をかけた。