Black★Joker【完結】
「こんばんは」
「……あなたはこの間の……」
突然話しかけたからか、おばさんは目を見開いて驚きを露わにした。
「あいつに何かあったんすか?」
「別に何もないわ。あなたには関係のないことよ」
「まぁ、そうっすね。で、あいつは?」
しきりに辺りを気にしているおばさんにそう尋ねると、おばさんはハッとした表情を浮かべて俺を見た。
「もしかして……あなたが優を……」
「え?」
「あなたが優を呼び出したんでしょ?!あの子が私に黙って外出したりするはずないわ!!前にも言ったでしょう!もう優には関わらないでって!!」
「あいつ、家にいないんですか?」
急いで携帯を取り出して、メソ男からの連絡がないか確認する。