Black★Joker【完結】
「……神谷。どうしたんだ。そんなに暗い顔して」
急に肩をポンッと叩かれてハッと我に返る。
「なんだ、斎藤さんか」
「何だとはなんだ」
少年課の刑事である斎藤さんは、隣に腰掛けながら俺の頭を小突いた。
「単刀直入に聞くが、お前は島田優くんとはどういう関係だ」
「……さぁ?何だろうね」
「はぐらかすな。前に調書をとった時は彼のことを毛嫌いしてたじゃないか。それがどういう風の吹きまわしだ?」
「どうもこうもないから。つーか、あいつ骨折してるって聞いたけど……大丈夫なの?」
「大丈夫ってことはない。さっき病室で顔を見てきたけど、酷い有様だ。顔をしつように狙われてる」
斎藤さんが酷いというからには相当なんだろう。
そう考えると、胸の中がズキズキと痛んだ。