Black★Joker【完結】
「よう、メソ男。ずいぶん派手にやられたな?」
龍馬はそう言うと、あたしの頭をポンッと叩いた後ベッドにドスっと腰掛けた。
「龍馬……来てくれたんだ?」
「当り前だろ。ほら、これ飲んで早く元気になれ」
「ありがとう」
優はコーラを受け取りながら傷だらけの顔を緩める。
その時、ふとあることに気付いた。
ギュッと固く握られている龍馬の拳が小刻みに震えていることに。
「あのさ、お前らに話あるんだけど」
龍馬は少しだけ表情を引き締めるとそう切り出した。
「……話って……何?」
『お前ら』ってことはあたしも含まれてるんだよね?
思わず聞き返すと、龍馬はあたしの目を真っ直ぐ見つめた。