Black★Joker【完結】
「……そんなのやだよ……!!どうして何も教えてくれないのよ!!」
「ごめんな」
いつも低くかすれている龍馬の声色が今日はとても優しくて。
慰めるように龍馬はあたしの頭を優しく撫でる。
あたしは大きくて大好きな龍馬の手を振り払った。
「……離れるつもりなら、どうしてあたしを……」
どうしてあんなに優しく抱いたの?
男の子特有のあれ?
別れる前に一発やっておこうとか……そういうこと?
あたしを捨てるつもりなら、あんなに優しくすることなかったじゃない。
「今度どっか行こうぜ?」なんて言って、期待させることないじゃない。