Black★Joker【完結】
「優……龍馬、戻ってくるかな?」
放心状態になりながら優のベッドに腰掛ける。
優ならあたしが今求めている言葉をくれる気がして。
あたしが聞くと優は傷だらけの顔で笑った。
「戻ってくるよ。龍馬は……美空から離れたりしないよ」
「……だよね」
いつも無鉄砲で何を考えているか分からないけど、龍馬の行動には筋が通っている。
龍馬の『愛してる』という言葉に、きっと嘘はない。
だけど、鼻の奥がツーンッと痛んで思わず唇を噛んだ。
今……あたしと龍馬はどんな関係なんだろ?
別れようって言われてないし、まだ龍馬の彼女だよね?
彼女だって思っててもいいよね?
自分自身をそう説得していると、優が重い口を開いた。