Black★Joker【完結】
最後の抵抗 優サイド
【優サイド】
「明日の午前中に、もう一度警察の方がいらっしゃるそうよ」
「……そう」
着替えを持ってやってきた母さんは、ベッドサイドのパイプ椅子にゆっくりと腰掛けた。
「あの男の子もね、優には二度と関わらないって約束してくれたわ」
「龍馬のこと……?」
「そうよ。あんな子と付き合わなければこんな目に合わなくて済んだの。優も懲りたでしょ?」
あんな子と付き合わなければ……だって?
何勝手なこと言ってるんだ。
「……して……――」
「え?何か言った?」
「……――いい加減にしてくれよ!!僕は母さんの操り人形じゃない!!」
今までずっと胸に秘めていた感情を僕は母さんにぶつけた。