Black★Joker【完結】
母さんに僕の想いは伝わったんだろうか。
もし伝わっていなかったとしても、僕は自分の気持ちを母さんにぶつけることができた。
それが自分にとって自信になった。
≪ブーッブーッブーッ!!≫
そんなことを考えていると、急に枕元に置いておいた携帯が震え出した。
不思議に思いながら固定されていない方の腕を伸ばして携帯を掴む。
「……龍馬……?」
ディスプレイに表示されている名前は龍馬だった。
でも、ここは病室の中。
携帯を使えるのは男子トイレの前のスペースだけだ。
「……っつ!!」
僕は全身の痛みに耐えながら病室を抜け出し、携帯の使用できる男子トイレ前に向かった。