Black★Joker【完結】
こいつの頭をバットで殴れば、きっとこいつも俺も終わりだ。
こんな歯抜け野郎と一緒に共倒れになるなんて、人生最悪の汚点になる。
バットで頭をぶったたくのはやめておこう。
俺は手に持っていたバットを地面に放り投げると、座り込んでいる川上の肩に蹴りを入れた。
「今のはメソ男の分」
川上はその拍子で地面に倒れ込み、痛みに顔を歪めている。
「うっ……っ!!」
「これが美空の分」
倒れている川上の肩を踏みつけてグリグリと足をひねると、川上は「うっ……」と苦しげな声をあげた。