Black★Joker【完結】
「どうすれば仲間になるんだ……」
「じゃあ、あと一年したらな」
これ以上このバカにまとわりつかれるなんて考えたくもない。
俺はその場逃れでそんなことを言った。
川上と仲間になるつもりもなければ、暴走族に入る気もなかった。
人とつるむのがめんどくさい俺にとって、川上はさらにめんどくさかった。
それを今の今まですっかり忘れていた。
その後、一年経つ前に川上は高校の担任を殴って少年院に入った。
そしてようやく出所して、俺に出会った。
それなのに、俺は川上との約束をすっかり忘れていて。
川上はそれに怒り、俺や俺の周りにいたメソ男を狙った……ということらしい。