Black★Joker【完結】
「メソ男は何の関係もないのに、巻き込んで悪かったな」
「ううん、もういいよ。それに、川上君もちゃんと謝ってくれたから」
メソ男は川上に視線を向けると、ニコッと笑いかけた。
川上は「……ごめんな」と言いながらメソ男に頭を下げる。
なんだこいつら、もう仲直りか。
メソ男は優しすぎる。
「じゃあ、僕らはもう帰るよ。あとは二人でごゆっくり」
「あ……あぁ!!俺達は帰るな。……今まで本当に悪かった。許してくれ」
メソ男と川上は揃って立ち上がった。
「じゃあ、またね。龍馬」
……メソ男、お前変わったな。
初めて出会ったときは、メソメソ女みたいに泣いていたのに。
もうお前のこと、メソ男なんて呼べねぇよ。