Black★Joker【完結】
「……もう絶対に離さないからね!」
「それ、男が言うセリフじゃね?」
「いいの!龍馬は気を抜くと、すぐに離れていくから。龍馬が本当の猫なら首輪できるのに」
「おい、それは怖ぇよ」
俺、そういう趣味はないから。
俺の肩に頭を乗せて、美空はギュッと目を瞑る。
「どうして連絡くれなかったの?優には……連絡してたんでしょ?あの川上って人にも」
「まぁ……」
「龍馬の中の優先順位は、あたしがビリなの?」
頬を膨らませて唇を尖らせる美空。
俺はクスッと笑いながら、ジーンズのポケットに手を突っ込んだ。