Black★Joker【完結】
龍馬が僕に手を差し伸べてくれたように、僕も川上くんに手を差し伸べようと思った。
その手を握り返してくれるならば、僕は絶対に繋いだその手を離さない。
「お前って……変わった奴だな。俺とダチになりたいなんてよ。あんなにボコボコにされたのに」
「もうそんな昔のこと、忘れたよ」
「……お前、神谷に似てきたな」
川上くんは強張らせていた表情を少しだけ緩めて、僕の頭をポンッと叩いた。
「僕は龍馬を尊敬してるから」
きっと僕は一生龍馬に勝てない気がする。
あ、でも龍馬より勉強はできるか。
「……お前、もしかして……」
すると、突然川上くんが僕と距離を置いた。