Black★Joker【完結】

龍馬が僕に手を差し伸べてくれたように、僕も川上くんに手を差し伸べようと思った。


その手を握り返してくれるならば、僕は絶対に繋いだその手を離さない。



「お前って……変わった奴だな。俺とダチになりたいなんてよ。あんなにボコボコにされたのに」


「もうそんな昔のこと、忘れたよ」


「……お前、神谷に似てきたな」


川上くんは強張らせていた表情を少しだけ緩めて、僕の頭をポンッと叩いた。



「僕は龍馬を尊敬してるから」


きっと僕は一生龍馬に勝てない気がする。


あ、でも龍馬より勉強はできるか。



「……お前、もしかして……」


すると、突然川上くんが僕と距離を置いた。



< 367 / 381 >

この作品をシェア

pagetop