Black★Joker【完結】
龍馬と出会って半月近くが経った。
メールは毎日しているし、電話も何回かした。
でも一度も龍馬から連絡が来たことはない。
いつもあたしから一方的に連絡をする感じ。
こっちからメールすれば遅くても必ず返してくれるし、電話も折り返してくれる。
だけど、龍馬があたしに対して何の感情も抱いていないのは確実で。
片想いがこんなに辛いなんて知らなかった。
一方通行だからこそ、想いは日に日に膨らんでいく。
だからといって、好きといえる位仲良くなったわけでもない。
「龍馬……何してんのかなぁ……学校にいるのかなぁ?」
「あんた重症だわ」
「重症だよ……。恋の病にかかってるから」
机に伏せてハァと溜息をつくと、涼子はあたしの肩をポンポンっと叩いた。