Black★Joker【完結】
NO!不良 龍馬サイド
【龍馬サイド】
「龍馬、お前帰んなくていいの?」
肩を揺すられ机からわずかに顔を上げる。
視線の先には俊平が立っていた。
昼休みに飯を食ってからずっと机に伏せて眠っていたからか、全身がダルく首にわずかな痛みが走る。
首を鳴らした後、背伸びしていると俊平が首を傾げた。
「お前、今日美空ちゃんって子を迎えに行く約束してたんじゃねぇの?」
「……は?」
今日……約束してた……
みそら……ちゃん?
……美空ちゃん。
美空。
「ヤベェ!美空迎えに行くんだった!!」
慌てて立ち上がった拍子で勢いよく机が倒れ、中からたくさんの雑誌が顔を出した。