Black★Joker【完結】
「もしかして、また新しいバイトの奴辞めちゃった?」
「まさにそれだ」
「で、俺に新しいバイトを紹介してほしいと?」
「その通り。根性のありそうな奴紹介してくれよ。もし紹介してくれんなら焼き肉おごってやるよ。時給も上げてやる。どうだ?」
新しいバイトを紹介すれば、焼き肉おごり?
しかも時給アップ?
「すぐにでも探しますから」
「なんだ龍馬、お前敬語遣えるんじゃないか」
「当り前じゃないですか」
店長は気分屋だ。
絶対に心変わりさせてはいけない。
俺には、焼き肉と時給アップがかかっている。
「頼むぞ。じゃあな」
電話を切ると、思わず口元が緩んだ。