Black★Joker【完結】

「SEXかぁ……ご無沙汰なんだね」


……ん?あれ?セックス……って……


「えぇぇぇーー?!」


僕はスポーツの話をしただけでそんなこと聞いてないのに!!


そんなことを聞きたかったわかじゃない!!


「おい!急にでかい声出すな、バカ!ビックリするだろーが!!」


「あ……ごめん……」


鬼のような形相で睨み付けられて慌てて謝ると、龍馬は口の端をクイッと持ち上げて僕の顔を覗き込んだ。


「……その反応。お前、童貞だろ?」


「……べ、べ、別にそんなのどうだっていいだろ!龍馬には関係ない!!」


童貞なだけじゃない。


僕は女の子と手を繋いだこともないし、キスをしたこともない。


だけど、僕にも変なプライドがあって。


それを経験豊富そうな龍馬には知られたくなかった。












< 69 / 381 >

この作品をシェア

pagetop