Black★Joker【完結】
「SEXかぁ……ご無沙汰なんだね」
……ん?あれ?セックス……って……
「えぇぇぇーー?!」
僕はスポーツの話をしただけでそんなこと聞いてないのに!!
そんなことを聞きたかったわかじゃない!!
「おい!急にでかい声出すな、バカ!ビックリするだろーが!!」
「あ……ごめん……」
鬼のような形相で睨み付けられて慌てて謝ると、龍馬は口の端をクイッと持ち上げて僕の顔を覗き込んだ。
「……その反応。お前、童貞だろ?」
「……べ、べ、別にそんなのどうだっていいだろ!龍馬には関係ない!!」
童貞なだけじゃない。
僕は女の子と手を繋いだこともないし、キスをしたこともない。
だけど、僕にも変なプライドがあって。
それを経験豊富そうな龍馬には知られたくなかった。