Black★Joker【完結】
いい物って、僕が童貞であることにどんな関係があるんだろうか。
不思議に思いながら龍馬から受け取った物に目を向けた僕は、思わず口をポカーンっと開けた。
「こ、こ、これって!!」
「AV。しかも、裏」
「……う、う、裏?!」
「そうそう。お前が好きなのいくらでも持っていっていいから」
龍馬の部屋には刺激的な物がたくさんあって。
鼻血が出そうなほど興奮したけど、こんなものを借りるのは少しだけ照れ臭い。
「僕はいいよ」
それに、借りたって家に隠しておけるはずない。
もし母さんに見つかったら……
そう考えると揺らぎ始めた理性にブレーキがかかった。