Black★Joker【完結】
降りかかる災難 龍馬サイド
【龍馬サイド】
「なぁ、俊平。俺さっき川上に会ったんだけど」
俺は俊平の部屋に入るなり、ドカッとベッドに腰を下ろした。
「……川上?あいつがいるわけないだろ?」
「もう出てきたんだろ。めんどくせーな」
「マジかよ……」
俊平は「チッ」と舌打ちすると、テーブルの上の煙草に手を伸ばした。
「で、どこで川上に会ったわけ?」
「駅前」
「金魚のフン付きか?」
「あぁ」
俺が頷くと俊平はふんっと呆れたように鼻で笑った。