《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
気さくな態度で爽介も
そう答えて、そのままその
バーテンの前の席に座った。


そしてすぐに自分の左隣の
椅子を引くと、


「オマエ、こっち」


あたしは勧められるまま、
その席に座る。


「あれ、初めて見るコじゃない?

もしかして、カノジョ?」


「なっ!? だ、ダレが……!」


「バカ、違うよ。

つまんねーこと言ってないで
さっさとつまみ出せって」


「へーへー、そりゃ失敬」


バーテンはカウンターに
出てた灰皿をさりげない
手つきでさげながら、背中を
向けて何やら作業をし出した。


この様子からして、やっぱ
ここは爽介の行きつけの
店みたい。


それにしても、イキナリ
彼女と間違われるなんて……


「ねぇ、知らない店の方が
よかったんじゃないの?」


あたしは店の人に聞こえない
ように、小声で爽介に囁いた。

ヘンな誤解されても、
知らないから。


「あ?

あぁ、別に気にすることねーよ。

それに、特別なときはこの
店って、昔から決まってんだ」
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