《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
――特別? ……って、何が?


でもそれを聞くより先に、
爽介が逆にあたしに質問
してきた。


「てかさ。お前、飲めんの?

まさか未成年とかないよな?」


――それ、ゼッタイ今聞く
ことじゃないと思うわよ。


「飲めるわよ。こないだ
ハタチになったから」


まぁ、別にそれよりもっと
前から飲んでるけどね。


「そか。んじゃいーや。

何飲む?」


「そーね……。

じゃ、キール・ロワイヤル」


「OK。

おいアキラ、キール・
ロワイヤルとジントニックな」


「はいよ〜♪」


ほどなくして、あたしと
爽介の前にそれぞれの
カクテルが注がれたグラスと
タンブラーが、スッと
差し出すように置かれる。


2人とも晩ご飯がまだなんで、
爽介は他にもパスタや
サラダなんかを気前よく
オーダーしてくれた。


ひととおりオーダーが
終わると、タンブラーを
手に取って、


「んじゃ、カンパイ」


何に乾杯なのかよくわかん
ないけど、とりあえず
あたしもグラスを差し出す。
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