《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「でも、ってことはお前、
デザイナー志望なんだろ?
なんでパティスリーの
ウェイトレスなんて
始めたんだ?」
「は? そんなのあたしの
自由でしょ?」
こっちにはフクザツな
事情があんのよ。
「みんながみんな、あんた
みたいに自分のイチバン
やりたいことだけやってれば
いいわけじゃないんだから」
………あ。
なんか今の、ものすごい
イヤミっぽい口調に
なっちゃったな。
あたしは、また爽介が
『なんだって!?』って
怒り出すんじゃないかと
思って、チラリと隣を見た。
でも、爽介は……
いつのまにか、フォークを
カウンターに戻して、
右手でほお杖をついて、
ジッとあたしを見つめてた。
「え―――な、なに?」
射抜くような目線に、あたしは
鼓動が速くなるのを感じる。
やだ……なんかソワソワする。
視線を合わせたら、心の中
まで見透かされるような。
そんな錯覚を覚えてしまう
くらいまっすぐな、強い光を
たたえた目で見るんだもの――。
デザイナー志望なんだろ?
なんでパティスリーの
ウェイトレスなんて
始めたんだ?」
「は? そんなのあたしの
自由でしょ?」
こっちにはフクザツな
事情があんのよ。
「みんながみんな、あんた
みたいに自分のイチバン
やりたいことだけやってれば
いいわけじゃないんだから」
………あ。
なんか今の、ものすごい
イヤミっぽい口調に
なっちゃったな。
あたしは、また爽介が
『なんだって!?』って
怒り出すんじゃないかと
思って、チラリと隣を見た。
でも、爽介は……
いつのまにか、フォークを
カウンターに戻して、
右手でほお杖をついて、
ジッとあたしを見つめてた。
「え―――な、なに?」
射抜くような目線に、あたしは
鼓動が速くなるのを感じる。
やだ……なんかソワソワする。
視線を合わせたら、心の中
まで見透かされるような。
そんな錯覚を覚えてしまう
くらいまっすぐな、強い光を
たたえた目で見るんだもの――。