《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「――別に、お前にそんな
こと言われなくても、
わかってるけどな」
短い沈黙のあと、爽介は
フーッと深いため息を
つきながら言った。
でも、その口調に怒りや
トゲみたいのは、全くない。
なんでかな?
言葉の内容とはウラハラに、
穏やかで……むしろ、
優しいって言ってもいい
くらいの声だった。
その声で、爽介はさらに
言葉を紡ぐ。
「ま、日本でバイトしながら
勉強続けるのだって、悪い
もんじゃないだろ。
その方が、日本の流行には
敏感になれるだろーし」
「な、なにわかったような
こと言ってんのよ……」
デコレ携帯が流行ってる
ことすら、知らなかった
くせに……。
「イヤ、ファッション
業界のことなんてサッパリ
わかんねーけど。
でも、そーゆーもんじゃ
ねーの?」
知らないわよ。
だってあたしは、パリの
第一線で活躍するデザイナーを
目指して、渡仏したんだもの。
日本のジミーなファッション
業界となんて、比べものに
なんない。
こと言われなくても、
わかってるけどな」
短い沈黙のあと、爽介は
フーッと深いため息を
つきながら言った。
でも、その口調に怒りや
トゲみたいのは、全くない。
なんでかな?
言葉の内容とはウラハラに、
穏やかで……むしろ、
優しいって言ってもいい
くらいの声だった。
その声で、爽介はさらに
言葉を紡ぐ。
「ま、日本でバイトしながら
勉強続けるのだって、悪い
もんじゃないだろ。
その方が、日本の流行には
敏感になれるだろーし」
「な、なにわかったような
こと言ってんのよ……」
デコレ携帯が流行ってる
ことすら、知らなかった
くせに……。
「イヤ、ファッション
業界のことなんてサッパリ
わかんねーけど。
でも、そーゆーもんじゃ
ねーの?」
知らないわよ。
だってあたしは、パリの
第一線で活躍するデザイナーを
目指して、渡仏したんだもの。
日本のジミーなファッション
業界となんて、比べものに
なんない。