《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「ナンのつもりだ!? 
営業妨害か??

この時間に来るときは、
必ず先に電話しろって
言ってあるだろーがっ」


かなりキレてる感じの
声が、長々と頭の上から
浴びせられた。


なんかよく分かんないけど――
一拍遅れて、ようやく
あたしの頭も動き出す。


「んなの知らないわよっ!

この時間に来いってゆー
から来てやったんじゃないの!!」


あたしは顔を上げて、
ドアを開けた、その罵声の
主をキッと睨みつけた。


そいつ、背が高いんだ。

180くらいありそう。


見上げて初めて、そいつの
顔が目に入る。


あたしと同じか少し上の
歳くらいの、男のコだった。


おまけに――なにコイツ。


なんか、超イイ男なんだけど。


ちょっとシャープな輪郭の
顔に、細めの形のいい眉。


目はハッキリした二重
なんだけど、よく見ると
ほんのちょっとだけタレ目。

でも気になるほどじゃ
なくて、逆に整った顔に
いい愛嬌与えてる。
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