《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
     ☆☆☆☆☆



その日の午後は、もー
さんざんだった。


平常心で仕事しようって
思っても、どうにも集中
できなくて。

オーダーにまわされても
レジにまわされても、
しょーもないミスの連発。


せっかく休憩時間にマッキーが
褒めてくれてたのに、
台なしって感じ。


だからあたしは終了時間に
なると、そそくさと逃げる
ようにホールを後にした。


裏を通るときイヤな気分に
なったけど、幸い、厨房は無人。

どうやらみんな定時で
あがったみたい。


昼間のことを気にしてる
咲希が追いかけてきて話を
聞きたがったけど、適当に
ごまかして。


あたしは手早く着替えを
済ますと、1人でサッサと
店を出る。


なんかもー、すっかり
モチベ下がっちゃったから、
気分転換でもしないと
やってらんない。


何人か友達に連絡してみた
けど誰もつかまらなかったんで、
仕方なく近くの駅ビルに
入ってブラブラすることにした。
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