《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「そか?

なんかお前、今日の午後
からおかしくねぇ?
オーダーミス連発してただろ」


カフェで提供するケーキも
テイクアウトのと全く同じ物
なんだけど、午後の時間帯は
セットメニューになってて、
それにはパティシエがお皿に
デコレーションをしてくれる。


だから、あたしのオーダー
ミスもバレバレ。


「うるさいわね。

たまにはそーゆー日もあんのよ」


「イヤイヤ ミスっといて
その開き直りはないだろ。

どーかしたのか? 

思ったよりマシになって
きたと思ってたんだけどな」


だーっ、あんたに言われたく
ないわよ、あんたに!


もぉいいや。


どうしようかまだ迷ってた
けど、今ので決めた。


「……あんたのせいよ」


あたしはちょうど運ばれて
きたアイスティーを一口
飲んでから、ちょっと
押し殺した声で言った。


「―――は?」


コーヒーカップに伸ばし
かけてた手を止めて、爽介は
マジマジとあたしを見る。

『なんの言いがかり?』と
でも言いたそうな表情。
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