《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
即答する爽介。


ふぅん、案外マジメなんだ。

こんだけ見た目いいんだから
絶対モテるだろうし(現に
うちの店にもファンいるし)、
遊びまくるタイプでも
おかしくないのに。


ま、あたしはそんな男は
願い下げだけど。


「別に悪いヤツじゃないと
思うし、仕事仲間としては
いいんだけどな。

本人にもそう言ってんだけど、
諦めてくんねーみてぇ」


力のない声でそう説明すると、
次に爽介は、


「で……おまえは、雫に
なんて言ったんだ?」


と、おそるおそる聞いてきた。


「なんてって――あんたに
関係ないでしょ、大きな
お世話、ってタンカ切って
終わりよ」


他にどう言いようがあるんだか。


あたしは、たまたま一緒に
いる所を見られて、一方的に
言いがかりをつけられてる
被害者なんだから。


でも爽介は、それを聞くと
もっと困ったように
『はぁ〜っ』と特大の
ため息を落とした。


「なんでわざわざ、そーゆー
相手を刺激する言い方する
かな……」


「悪かったわね。

そーゆー性格なんだから
仕方ないでしょ」
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